ヒヤリハット過去の事例まとめ(3)

Aくんが帽子を深くかぶって階段を下りていた。見えなくて危ないと思い、スタッフが聞くと「見えるよ」というので、「転ぶよ」と言ったがそのまま下りていた。スタッフミーティングで、本人が本当に見えなければ自分で帽子を上げると思うので、注意しなくてもよかったのでは?という意見が出た。自分で帽子を上げるか、転ぶか、本人に任せること。
リュックのファスナー全開で歩いている子がいた。わかっていてやっているようで、物が落ちたら拾って歩いていたり、その後は自分で閉めた。スタッフは口を出さず、本人に任せた。
ハチの巣をスタッフが発見したので、みんな近寄らず、土地の所有者にハチの巣をお願いした。
クッキングの時、火当番と野菜切りを、『年中さんと年長さん』と決めて行ってみた。年中・年長の4人は自分たちがやらなくちゃという思いからか、最初から最後までやりとおした。今までは途中であきたり投げ出すこともあったが、成長を感じた。
保護者スタッフさんが、子どもたちを見かねて、長靴をはかせてあげたりなどお世話を焼いてしまう場面も。「見守り」の保育を理解していただき、「目は皿に、耳はダンボに、手は後ろ、口チャック」で、今後も子どもたちの成長を見守りたいと思います。
Aちゃんが、ある施設の行事に参加したとき、施設内にあったビー玉を口の周りでコロコロしたり、舐めたりして遊んでいた。スタッフは、誤飲すると命の危険があると判断、「ビー玉を口に入れたら怖いよ。喉に詰まったら息ができなくて死んじゃうんだよ」と具体的な危険を伝え、注意した。
ある行事でのスイカ割りの時。目隠しが怖いのか、スイカ割りをしたくない子も。スイカ割りの楽しさを知っている大きい子たちが、不器用なりに、みんなでスイカ割りをしたくて「スイカ割りをしない子は食べたらいけん!」と言っていたのに、スイカ割りをしなかった子にも食べるのをスタッフがよしとしてしまった。スタッフミーティングで、子どもの決めたルールは尊重すべきで、スイカ割りをしたい子としたくない子の気持ちを話させるなどして、個々の意見も尊重し、相互の理解を得るなどして子どもたちで決めさせるべきだったと反省。
のこぎりを使う日のこと。
Aちゃんは、欲しいものを無理やりにとってしまうことがあることをスタッフは知っているので、大きな危険がない範囲で見守り中。やはりその時ものこぎりをガバッと取ってしまう場面があり、「周りをみようね」と声をかけた。
AちゃんがBちゃんを押してBちゃんが泣いていた。Aちゃんは気づいていなかったため、スタッフが「どうしよう」と皆に声をかけた。すると、CちゃんがAちゃんに向かって、「謝らんといけん」と言ったのでAちゃんは謝った。しかし、その後スタッフミーティングで、子どもが気づくまで待ってもよかったのではという反省が。Bちゃんに対しても、泣いているだけでなく、自分の思うことを主張する機会を奪ってしまったかもしれない。

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