2022年度・風りんりん卒園式

ふきのとうのみなさん、風りんりん卒園おめでとう。
風りんりんでの生活は楽しかったですか?
いろんなことがあったね。卒園証書で書いてあったけど、本当にみんなとの想い出が今走馬灯のように頭をかけめぐっています。不思議なくらいみんなとの想い出をはっきりくっきり覚えているんだよ。あるスタッフと話していたら、子どもたちが夢に出てくるんだって。あっちゃんもそうなので、きっとスタッフみんながみんなの夢をみているの。笑ったり泣いたりケンカしたり、避難訓練してたり一緒にお弁当食べたり入園したころはお母さんて泣いてまだ小さかったころの顔や玄関から動かなかったことや、今はこんない大きくなってなんでも自分でできて人のことも思いやるようになってる、そんなみんなの夢をたくさんみるくらいスタッフはあなたたちのことが大好きで大好きで愛おしくてたまりません。
一番つらかったのはあっちゃんは雪の日でも夏の暑い日でもなく、雪が降るまえの冷たい雨の日だったんじゃないかなと思います。かっぱを着ててもびしょ濡れになって手はかじかんでどうしようもなかったとき、それでも走ったらあったかくなるでーとふきのとうは小さい子におしえて、自分もつらいのに人のことを思いやって。人ってこんなにやさしくなれるんだってことを知りました。あなたたち心から尊敬します。
本当に今まで一緒にいてくれて、たくさんのことをおしえてくれて、本当にありがとう。

4月からは今までのようにすぐそばで見守れません。すぐにぎゅーしたり肩の上に登ったりもできなくなります。とっても寂しいです。
だけど、いつでもスタッフはみんなを応援してるから。遠くから見てるから。
安心して思いっきり風りんりんから巣立っていってください!

保護者さん、今日の日を無事に迎えられてこと、みなさまのご協力がなければできなかったことです。風りんりんは他の園より大変だったでしょう。どろんんこで帰れば洗ったり、リュックの中におむつがそのまま入って入ることや大きな石が入っていたり、生き物を持って帰れば飼うために親子で餌になる虫を捕まえにいったり、親が動かなければ始まらないのが風りんりんです。でも大変なことが多ければ多いほど、子どもは成長しているのです。そして保護者さんも大人になって忘れていたことを、子どもから教えられて思い出した!と思ってもらえたら本当に嬉しいです。風りんりんの大切なことの一つは保護者さんに子どもに還ってもらうことです。そして風りんりんの保護者さんはみなさんそんな体験をされたと自負しています。例えば親子遠足のときの保護者さんのきらきらな顔は忘れらせません。
これから先、子どもたちは大きくなるごとに一緒に買い物にも行ってくれなくなったり、反抗期になって何を考えているのかわからなくてオロオロ不安になるときもあるかもしれません。でも子どもたちの中ではしっかり成長しています。見えなくなるというのは成長している証です。そしてどんなに体が大きくなって大人みたいな顔つきになっても、心ではだれにも話せない悩みや、ちょっとしたことで傷つくガラスの心臓や、そんなものを隠し持っているのが思春期です。
だから親はちょっとやそっとのことでびくつかずどっしりと構え、いつも深い愛で包んであげてほしいのです。そうしたら子どもは安心してまた外に向けうことができます。子どもは飛行機、親は空港なのです。高校生になってもぎゅーしてあげてください。

もうひとつ、子どもを誰かと比べて不安にならないでください。親の不安は子どもに伝染します。
子どもは本当にそれぞれ違います。得意なこと、苦手なこと、趣味嗜好。偏差値が高い人が幸せになるわけではないのです。幸せになりたいと自分で道を切り拓く人が幸せになるのです。手前みそですが、風りんりんの子は毎日自分の道を自分でつくってきました。だから幸せも自分で必ずつかんでいくでしょう。
人間は欲張りな生き物です。子どもにいろんなことを求めるようにもなります。でもそんなときは「子どもが元気に生きて笑っていてくれたら、ただそれだけで最高だ!」ということを思い出してください。そう、生きていてくれさえすればそれだけでいい。
お子さんは世界に一人しかいません。唯一無二です。
素晴らしいお子さんです。

保護者さま、今まで本当にありがとうございました。
ふきのとうのみんな、今まで本当にありがとう。
これから先、みなさんに幸せがたくさんふりますように心から願って、ご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました!!

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