いじめとかくだらない

いじめの件数は年々増え続け、それによる自殺する子の数も増えています。私は中学3年のときに男児全員から手紙をもらった経験があります。


きっかけは合唱コンクールの歌に関して。校内コンクールも真近のある日の練習中、やんちゃ男子の一人が、「おれこんな歌歌いたくねー誰がこんな歌歌うって決めたんだよ、もうやりたくねーし」と突然言い出しました。女子たち「えー、何言ってんのよ、今更曲を替えるわけにいかないでしょ!ちゃんと歌ってよ!」なんて感じで言い合いに。女子が黒板の前にずらっと並び、男子に文句を言う、男女向き合ってしばらく言い合いが続き、最後は女子のほとんどが泣いて男子に謝っている中、強気チームの私と数人が泣かずにいました。その日はそれで終わったような?問題は次の日。

登校して机に教科書を入れようとすると手紙が。見ると「3年2組男子一同」と書かれた手紙には、私に対する怒りと懺悔を要求する文章が。「謝れ!でないとお前を殺す!」くらいな?内容ははっきり覚えていませんが、周りの色が一瞬でなるくらいショックを受けたことを覚えています。女子はみんな「なにこれ!相手にすることないよ!」と腹を立ててくれましたが、一度崩れた心はすぐに戻りませんでした。次の日も私はメインの男子たちに無視されたまま。その後どうやってもとに戻ったのかよく覚えていないのですが、私にとってのあの2日間は衝撃の時間でした。


いじめにあっている人の心を想像するとぞっとします。2日でも耐えられないくらいの衝撃。ましてもし味方がだれもいない状況なら尚更ぞっとします。いじめは世界の色をなくし、心をなくし、自分をなくします。絶対にしてはいけないこと。今は子どもだけでなく大人の世界でも、いや、大人のほうが始末が悪い、意図的に悪意をもってやっています。

「おはよう」と言って「おはよう」と返ってこなかったら寂しい。目を合わせてもらえなかったら寂しい。話をしていても聞いてくれていないなと感じたら寂しい。孤独が寂しい。人が一番辛いのは寂しさだと思います。

風りんりんは子ども同士のやりとりからいろんな力を身につけていくと考えていますが、そこにはいいことばかりじゃない。無視されたり相手にされなかったり辛い時もある。辛い思いを知るから人にはやってはいけないと知る。
包丁で指を切れば血が出て痛い。火おこしで火の粉がとんだら熱くて痛い。だから人にはしちゃいけないと知る。
自分がされて嫌なことは人にしない人になってほしい。


嫌な体験をせずとも、想像すればわかる。人間に与えられた想像力をみんながもっと使ったらいい。誰にでもあるすごい能力だから。これが非認知能力ではないですかね。

生まれたとき人はみな誰かをいじめるとか、おとしめるとかそんな感情1ミリもない。
泣いたり誰かをぶったり、これはあれが欲しいとか自分の欲求を素直に表してるだけ。
自分に一生懸命なだけ。

大人ももっと周りを気にせず、自分に一生懸命になっていいのだ。

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