幼児期をどう過ごすかって、結局は親のわがままで決まるんじゃないかなーと思います

コメント:東京から転勤で鳥取に引っ越したNさん

夫の転勤で3年間鳥取に住んでいました。その2年目の春に風りんりんが開園すると知り、これは入れるしかない! と思って年中になる長女を入園させました。

私は2歳になる次女を連れ、週1で親子組に参加。その後第3子を授かったこともあり、次女は満3歳になったなった年明け1月に正式入園。長女の卒園と同時に転勤となり鳥取を離れましたが、結局長女は丸2年、次女は1年3ヶ月風りんりんに通うことができました。

森のようちえんに行ってどうだったか?
楽しかったです。私が。親としての覚悟ができたというか、心構えができたというか。

あっちゃんによく言われたのは、「目は皿に、耳はダンボに、口チャック、手は後ろ」。そうそう、ほんとにこれです。見守ってれば、子どもはそれで大丈夫。大人って、どうしても先回りして注意してしまうんですよね。でも風りんりんにはそれがない。命の危険がない限り、大人は見ているだけ。こんな私にも、「じっと待つ」ことが(少しは)身に付きました。待つって大事ですね。子どもだってちゃんと考えてるんだもん。自分の気持ちと折り合いをつけてるんだもん。親子組や保護者の当番で参加したとき、あ、そうやって解決するんだねーと学んだことが多々ありました。

それから、どこまでの覚悟を決めるか。
森のようちえんって、ケガしたり危ないこともあるんだろうなーと思いましたが、でもよく考えたらそれはどこも一緒。ただ、普通の幼稚園や保育園に預けるとそこまでは頭が回らないんですよね。先生にお任せしてしまうというか。その点では、風りんりんに預けたことは大きな気づきでした。子どもが大ケガをしたらどうするか。させたらどうするか。クッキングのときに包丁は使わせられるか。やけどしたときはどうしたらいいか子どもは知ってたっけ……。そんな諸々を考え、備えられることには備える(保険に入るとか)。教えられることはきちんと教える。考えてみたら当たり前なんだけど、これが親の役割なのかなーと思いました。

あと、何よりの財産は、この歳になって本音で付き合える新しい友達ができたことです。森のようちえんってやっぱり特殊だから、スタッフにも遠慮なんかしてられないんですよね。なんで? と思ったら話し合いの場を持ってもらう。そういった場があるのはやはり重要でした。保護者のみんなも愉快な人たちばかりで、楽しかったなー。社交辞令的な付き合いなんてなかったから、ほんと面白かったです。老後は鳥取に戻りたいな……。

それはさておき、子どもにとってはどうだったのか?

正直、分からないですよね。でも、長女も次女も(長男も)、しっかり育ってます。長女なんて、今まで経験したことのない「座ってお勉強する」のがとても楽しいらしく、何の苦も無く小学校生活に馴染んでます。

ここまで書いて、何か森のようちえん的なエピソードはなかったかなーと思ったのですが、そういえば、長女はよく仲間はずれにされたり、きつい言葉を言われたりしていたようです。私もなんとなくスタッフから聞いていただけなので、特に長女に何もしなかったんですが、あるときそういったことを「どうしたらいいかなー」と聞いてきました。「うーんどうしようねぇ……あっちゃんたちに相談してみたら?」ということくらいしか言えなかったんですが、長女は何人かのスタッフに相談したようで、自分で折り合いをつけていました。大人が介入していたらそうはならなかっただろうな、と思います。何とか自分で折り合いをつけることを、幼児期から経験できたのは良かったですね。人生なんて思いどおりにならないことがいっぱいあるもんね。そういう時にポキッと折れないで欲しいなぁと思っているので、そういう点でも風りんりんに通わせて良かったです。

そうそう、それから、私が第3子のつわりで動けないときに、5歳だった長女が味噌汁を作ってくれたことがありました。野菜を切って、煮て、味噌を溶いて。週1でクッキングしてた成果ですね! 忘れないでね!

幼児期をどう過ごすかって、結局は親のわがままで決まるんじゃないかなーと思います。その選択肢として風りんりんがあったのは、わが家にとってすごくラッキーでした。あっちゃん、スタッフのみんな、どうもありがとう!

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