2025年節分(園舎組)
staffのなおです!
今季、久しぶりに雪が積もった園庭で、
テンション上げ上げで遊ぶ、園舎組のみんな。
今日は「鬼が来るんだよ〜」と伝えると、
「はて…?」と言う顔で、すぐに雪遊びに没頭!
雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりしていると…
わー!園庭の奥から、モジャモジャの鬼がやってきた!さぁ、みんなの反応は…???あの子も、この子も、目を真ん丸にして、これなんだ〜?と不思議そうな顔で見つめてる。「怖い見た目の鬼だから、初めから泣くかな〜」と思っていた、私の予想は大ハズレ。
近づいてくる鬼にも、キョトン、と見つめるAちゃん。
怖い見た目の生き物でも、「これは何?」と、純粋な眼差しで見つめる姿に、キュンとしてしまいました。モノを見た目で判断しない、目の前にあるモノを、見極めようとする姿勢。すごいな〜見習わなきゃな〜、なんて、哲学的なことを考えてた矢先…
「悪い子はいね〜か〜」「ご飯はちゃんと食べてるか〜」と、鬼さんが言いながら、Aちゃんと半径10センチの至近距離に。
泣かずに終わるのかな〜と思っていたら…nonnonnon(ノンノンノン)。
「・・・。」絶妙な間のあとに…「うわーーーん!!!」急激な涙スイッチオン!
その数秒間で、「この生き物は怖い」と判断したみたい。
見た目というより、鬼の気迫と雰囲気で、怖いと感じたのかな。目と耳だけでなく、肌で、空気で、身体全体で、色々と感じ取っているんだなと、そんな風に思えました。
いつもクールなMくんも、この日ばかりは、大人の後ろに隠れ、足にしがみつき、離れようとしません。
「怖い」という感情は、本能的なものなのでしょうか、すごく大切な感情ですよね。
自然の中で生きる動物にとってももちろんですが、街中で育つ人間にとっても、「怖い」という感情って、自分を守るために必要なことだと思います。
「怖い」に打ち勝とうとするのもいいし、「怖い」から逃げるのもいい。戦うのも逃げるのも、どっちも正しいと、私は思います。
私は、子どもの頃から、「怖いに打ち勝て」と育てられてきましたが、
色んなことを経験し、「怖いから逃げる」ことも、
自分の命を守るためには必要だな、とつくつぐ思っています。ちょっと話がそれました(汗)
子どもたち、鬼が怖くて豆(新聞紙で作ったボール)はあまり投げられなかったけど、
最後に、柊鰯(ひいらぎいわし=鬼が嫌いなトゲのある葉っぱ、ひいらぎの枝の先に、これまた鬼が嫌いな臭いの、イワシの頭を焼いて刺した、節分の魔除け)で反撃開始!みんなで「鬼は外〜!!」
鬼さん、「うぅ〜」と言いながら、どこかへ逃げて行きました。
ふぅ〜。鬼退治成功だ〜。良かった良かった。…あれ?いつの間にか涙が止まってる?
鬼さん、帰る時に頭をなでなでしてくれたね。
そういえば、見た目が怖くても、言い方が怖くても、「ごはんをちゃんと食べてるか〜」って、子どもたちのことを心配してくれてたな。本当は良い人なのかな…どこに行っちゃったかな。あんなに怖かった鬼さんにも、みんなと同じように、大好きな家族がいるかもね。どこかで幸せに暮らしていたらいいな。
はてさて、さっきまでの泣き声はどこへやら。何事もなかったかのように遊び出し、元気に走り回るYちゃん、大人にギューっとくっついて、数分間エネルギーチャージをしてから、冷静に豆の片付けを手伝ってくれるTちゃん。
みんなの切り替え力、すごいなー!「鬼が嫌いな豆を煮豆にしたから、みんなで食べよ〜!」と、お昼ご飯の時間になったら、もうみんなニコニコ、「なおちゃん!お豆美味しいよ〜!」と最高の笑顔で教えてくれるKちゃん。みんなの色んな表情が見られて、新たな発見が出来た1日でした。
みんな今日はぐっすり寝れるかな?
ちなみに、鬼が来ても余裕ぶって笑っていた私ですが、本当は鬼がちょっとだけ怖いし、お化け屋敷は怖くて人生で一度も入ったことがないし、ホラー映画のCMを見ただけでも、1人でトイレに行けないだなんて…そんな本当のこと、恥ずかしくて言えません…娘には絶対に、絶対に内緒です…(笑)
私は、風りんりんで事務として働き、娘を風りんりんに預ける保護者でもありますが、今日、保護者として節分に初めて参加し、嬉しかったことがあります。
それは、柊鰯を、スタッフのいこちゃんが手作りしてくれたこと。ひいらぎは、いこちゃんのおばあちゃん家でとったもの、イワシは、スーパーで買って焼いてくれたそうです。
いこちゃんより10歳以上年上の私ですが、柊鰯、というものを、全く知りませんでした。
いこちゃんが、「昔ながらの風習を、子どもたちに知ってほしい」という想いで用意してくれたことが、とても嬉しかったです。
子どもの記憶にも、「こんなことしたな、あんなのあったな」といつまでも残ると思います。
風りんりんの保育を見学すると、スタッフさんの愛情に改めて気付かされます。
みなさんも是非、見学に来てみてください。
なお